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    島根県立美術館「柳宗理デザイン 美との対話」
    島根県立美術館 | 島根県

    島根県立美術館「柳宗理デザイン 美との対話」

    文 [エリアレポーター]コロコロ / 2020年2月17日

    柳宗理の世界を探る


    section1 柳宗理の歩み展示風景
    島根県立美術館で「柳宗理デザイン 美との対話」が開催されています。
    誰もが見たことのある懐かしいデザイン。そこには民藝に通底する「用の美」が感じられます。
    柳宗理の代表作や歩み、山陰とのかかわりなどご紹介します。
    写真は、バタフライスツールと呼ばれる代表作で、いくつかのバリエーションがあります。

    代表作の椅子を体験


    エントランスロビー チェア体験コーナー
    おなじみの椅子ですが、目にしたことはあっても、実際に座ったことがある方は少ないはず。
    展覧会では、無料開放されているロビーで、誰でも座る体験ができます。
    蝶が羽根を拡げたような形は、合板を圧力で曲げる最新技術で作られました。

    MoMA美術館で永久保存され、美しさと機能を備えた椅子です。
    また《エレファントスツール》の体験もできます。この機会をお見逃しなく!

    日用品の用の美

    馴染み深いキッチン道具やお鍋も展示されています。


    section2 柳宗理の世界展示風景
    「早く沸くヤカン」や、何気ないデザインの鍋の蓋が持つ機能が図解されています。


    section2 柳宗理の世界展示風景
    宗理は「芸術は人間生活のためにあり、社会性を持たねばならない。科学的技術を積極的に肯定して、そこから新しい美が生まれる」と語っています。

    まさに機能と形が科学の裏付けによって、美と融合したようです。
    テープカッターや、定規もデザインしました。


    section2 柳宗理の世界展示風景
    蛇口やガス栓は、デザインされたことや、機能、美を感じることなく使ってきました。
    暮らしに溶け込んでしまい、意識されなくなった美しさこそが無意識の美なのかもしれません。


    section2 柳宗理の世界展示風景
    島根の出西窯で初めて作ったデザインが手前のキャセロールです。
    耐火陶土がなく直火ができませんでしたが「JAPAN FORM」展に出品しました。
    ドイツから30個の注文が入り製造した記録がありますが、歩留まりが悪く試作で終わります。


    (手前)《キャセロール》出西窯 1960年

    装丁も手掛ける


    『東京国立博物館』 講談社 1966年 柳工業デザイン研究会
    本物の羊皮を表紙に使った豪華本は、東京国立博物館の書籍です。
    宗理は装丁の仕事もしており、シンボルマーク、ロゴ、レイアウトデザインなどを担当しました。

    アートライブラリーでもお楽しみ

    島根県立美術館には、観覧券がなくても楽しめるスペースが、中2階にもあります。
    時間や季節で変化する宍道湖の様子を感じながら、美術書を閲覧できます。
    この日は雪が降り出しました。


    アートライブラリー
    棚に目を向けると、宗理が装丁した「東京国立博物館」の美術書を発見。
    羊皮の豪華本の感触を手に感じながら、中を見ることができました。

    野外彫刻と夕日


    つなぎ石作品35 山根耕 1998年

    日没に合わせ、閉館時間が変わることでも有名な島根県立美術館。
    前の公園には野外彫刻が展示され、無料開放しています。

    宗理は世界を旅し、土地に根差した暮らしをカメラに収め『民藝』に掲載しました。
    現代において、よいもの美しいものとは何かという考えも示しています。
    公園の彫刻は島根の風土や暮らしを表現しているように感じました。
    美しい夕日や彫刻も交えて、展示作品を見たり体験することができます。
    「美」とは何か、自ずと考えさせられる展覧会です。


    会場島根県立美術館
    開催期間2020年1月24日(金)~3月23日(月)
    休館日火曜日
    開館時間10:00~18:30
    所在地島根県松江市袖師町1-5
    0852-55-4700
    HP : https://www.shimane-art-museum.jp
    料金一般 1,000円、大学生 600円、小中学生 300円
    展覧会詳細へ「柳宗理デザイン 美との対話」詳細情報
    エリアレポーターのご紹介
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    美術鑑賞から、いろいろなモノの見方を発見させられます。作品から広がる世界や着眼点を提示できたらと思っています。理系の目で鑑賞したら、そんな見方も提示できたらと思っています。こちらでネタを集めています。コロコロのアート見て歩記&調べ歩記録

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    会場
    島根県立美術館
    会期
    2020年1月24日(金)〜3月23日(月)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:30(展示室への入場は閉館時刻の30分前まで)
    ※ただし3月~9月は、
     日没時刻の30分後まで開館時間を延長します
    休館日
    火曜日(ただし2月11日は開館、翌12日(水)は休館)
    住所
    〒690-0049 島根県松江市袖師町1-5
    電話 0852-55-4700
    公式サイト https://www.shimane-art-museum.jp/
    料金
    一般 1,000(800)円 / 大学生 600(450)円 / 小中高生 300(250)円

    ※()内は20名以上の団体料金
    ※ 小中高生の学校教育活動での観覧は無料
    展覧会詳細 「柳宗理デザイン 美との対話」 詳細情報
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