東京都美術館「上野アーティストプロジェクト2021『Everyday Life : わたしは生まれなおしている』」会場
東京都美術館では2021 年11 月17日(水)から、同館などが主催する二つの展覧会がはじまった。
「上野アーティストプロジェクト2021『Everyday Life : わたしは生まれなおしている』」は、公募展を舞台に活躍する作家たちを紹介するシリーズ第5弾。
今年は「Everyday Life」がテーマで、戦前から現代にいたる女性作家6名を紹介する。
戦前から二科会に所属し、戦後は女流画家協会創立にも参加した3名の物故作家(桂ゆき、常盤とよ子、丸木スマ)は、かつて二科展や院展で発表された作品を東京都美術館に再展示。
現在も美術団体で活躍中の3名(川村紗耶佳、貴田洋子、小曽川瑠那)は、新作や本邦初公開の作品などまとまった点数を美術館でご紹介する初の機会となる。
現在も美術団体で活躍中の3名(川村紗耶佳、貴田洋子、小曽川瑠那)は、新作や本邦初公開の作品などまとまった点数を美術館でご紹介する初の機会となる。
一方、「東京都コレクションでたどる〈上野〉の記録と記憶」では、東京都が所蔵する美術コレクションの中からに関連する約60点の作品・資料を展示。
戊辰戦争や明治期の内国勧業博覧会など歴史的事件をとらえた版画や、写真家や画家が写した戦前・戦後の上野の姿などが並ぶ。
両展とも会期は2021年11月17日(水)~2022年1月6日(木)。観覧料は「上野アーティストプロジェクト2021『Everyday Life : わたしは生まれなおしている』」は一般500円など。「東京都コレクションでたどる〈上野〉の記録と記憶」は無料。
なお、東京都美術館は10月1日(金)に新館長として高橋明也氏(前・三菱一号館美術館館長)が就任。
就任に際し「自分が今まで在籍していた美術館の中でも格段に長い歴史がある美術館の館長を務めることになり、感慨深い。東京都美術館といえば公募団体展で知られるが、必ずしも美術史の中での位置付けは定まっていない。それを考えていきたい」と抱負を語った。
東京都美術館「東京都コレクションでたどる〈上野〉の記録と記憶」会場
東京都美術館 新館長・高橋明也氏