ねずみ短檠(ねずみ灯)江戸時代後期
東芝未来科学館東芝の創業者の一人である田中久重は、当時流行していたからくり人形の新しい仕掛けを次々と考案して「からくり儀右衛門」と呼ばれていました。その後、人の役に立つ明かりや時計などを考案していきます。
このねずみ灯も制作していたといわれているため、当館に展示しております。中段の油の受け皿に置いた灯芯が燃え、受け皿の油が減ると、自動的にねずみの口から油が垂れ、受け皿に油が満たされます。これにより長時間の点灯が可能になる、空気圧の原理を応用した作品です。江戸時代後期の作品で、作者は不明です。
担当者からのコメント:当館は科学企業館なので、動物に関係する展示はほとんどありません。その中で、ヒストリゾーンのねずみ短檠は、親ねずみのそばに子ねずみがいるとても可愛らしい作品で、ひそかな人気展示の一つです。