日本画の棲み家

    ― 「床の間芸術」を考える

    泉屋博古館東京 | 東京都

    明治時代における西洋文化の到来は、絵画を鑑賞する場に地殻変動をもたらしました。特に展覧会制度の導入は、床の間や座敷を「棲み家」とした日本絵画を展覧会場へと住み替えさせました。その結果、巨大で濃彩な作品が増えるなど、新しい「家」にふさわしい絵画表現へと大きくシフトしていきます。このような時代のなかで集められた住友の日本画は、むしろ邸宅を飾るために描かれたもので、来客を迎えるための屏風や床映えする掛軸など、展覧会を舞台とする「展覧会芸術」とは逆行する「柔和な」性質と「吉祥的」内容を備えています。 本展では、今日その姿を消しつつある日本画の「棲み家」に光を当てることで、床の間や座敷を飾る日本画の魅力とその行方を紹介します。(単館開催)
    会期
    2023年11月2日(木)〜12月17日(日)
    会期終了
    開館時間
    11:00-18:00(入館は17:30まで)※金曜日は19:00まで(入館は18:30まで)
    料金
    一般  企画展1,000円(800円)
    高大生 企画展600円(500円)
    ※20名様以上の団体のかたは( )内の割引料金
    休館日 月曜日(祝日の場合は翌平日)、展示替え期間中、年末年始
    公式サイト https://sen-oku.or.jp/tokyo/
    会場
    泉屋博古館東京
    住所
    〒106-0032 東京都港区六本木1-5-1
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
    評価
    日本画の棲み家のレポート
    3
    住友の邸宅を飾っていた日本画とその取り合わせから考える「床の間芸術」
    吉祥モチーフや行事にあわせた意匠など、特別な場所にふさわしいしつらえ
    床の間を見なくなった現代に制作された、6名の現代作家による床の間芸術
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