エセルに誘われて・・・ 日下田正とエセル・メーレ

    益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子 | 栃木県

    江戸時代寛政年間(1789-1801)から200年以上続く益子の紺屋を継いだ日下田正(1939-)は、東京で染織作家・柳悦孝(1911-2003)の内弟子として織を学んでいた時にエセル・メーレの著書『A Book on Vegetable Dyes』と出合い、この本をバイブルに染織に励んできました。英国手織の母と呼ばれていたメーレ夫人が暮らしていた工芸村ディッチリングは、奇しくも1921年に濱田庄司が訪れ、メーレ夫人宅でE.B.フィッシュリー作のスリップウエアーで食事を堪能し、イギリスの伝統的なテーブルウエアーの魅力を知ったところでもあり、濱田が益子における工芸村構想を思いつく動機となった町です。日下田はこのような史実を知り、ディッチリングに数回通ううちに英国との運命的な絆を強く感じるに至りました。 日下田の染織は天然染料と綿素材にこだわり、半生をかけて天然藍による染めと茶色の綿花を結実するブラウン・コットンの栽培に取り組んできました。茶綿はその年の気候に影響されて色味が毎年のように変化するといわれます。綿花は栽培される土地の影響を受けて固有の性質を持って育ち、益子ならではの染織作品が生まれます。「エセルに誘われて 日下田正とエセル・メーレ」展では都会の雅な織物ではなく、益子の風土を深く滲ませた日下田正の染織作品約60 点を紹介します。
    会期
    2016年10月30日(日)〜2017年1月29日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~17:00(11月~1月は16:00まで)
    ※入館は閉館の30分前まで
    料金
    大人600円(550円)、小中学生300円(250円) 
    ※( )内は20名以上の団体 / 65歳以上は300円(要証明)
    休館日 月曜日、11月8日(火)、12月25日(日)〜2017年1月2日(月)、1月10日(火) (11月7日(月)、1月9日(月)は開館)
    公式サイト http://www.mashiko-museum.jp/museum/ex161030/index.html
    会場
    益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子
    住所
    〒321-4217 栃木県益子町益子3021
    0285-72-7555
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