
2015年7月9日(木)、東京・台東区の国立西洋美術館で、この秋に同館で開催される「黄金伝説展」の記者発表会が行われた。
トラキア、ギリシャ、エトルリア、ローマなど、地中海地域に花開いた文明が生み出した数々の金製品を紹介する企画展。装身具、祭器、食器、金貨など多様な金製品をとりあげ、神話の時代から今日まで人々を魅了し続けてきた金が社会で果たしてきた役割を展観。古代の金製品とともに、モローやプッサンなどの金をテーマにした絵画もあわせて展示する。
構成は「最古の黄金」「古代ギリシャ」「トラキア」「エトルリア・古代ローマ」の4章で、展示される金製品は150点以上。
1972年にブルガリアで発見された世界最古の金製品《ヴァルナ銅石器時代墓地43号墓出土の金の副葬品》(紀元前5000年紀)は、出土されたままの状態で復元展示。杯など13の金器で構成され、総重量が12kgを超える《ヴァルチトランの遺宝》も全点が出品される。
出品作品はヴァチカン美術館、オルセー美術館、プラド美術館などの美術館をはじめ、ソフィア国立考古学博物館、ヴィラ・ジュリア国立考古学博物館などから来日。展覧会監修は東京大学名誉教授の青柳正規氏が務める。株式会社住友金属鉱山が特別協賛し、同社の菱刈鉱山で採掘された金鉱石も出展される。
「黄金伝説展 古代地中海世界の秘宝」は、2015年10月6日(金)~2016年1月11日(金・祝)に開催。観覧料は当日一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円。前売りはそれぞれ200円引きで10月5日(木)まで発売。
東京展の後は宮城県美術館、愛知県美術館(予定)に巡回する。
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