《木綿地型絵染壁掛 虎》 稲垣稔次郎 1960年
アーチ状に組んだ白×黒×朱の縞柄で虎を構成した型絵染の壁掛けです。線の太さに違いはあっても基本は同じ形です。京都に生まれた染色家、稲垣稔次郎の作品ですが、左右の虎も簡略化された線で構成されていることがわかります。「虎」といえば勇ましいイメージですが、この作品では愛嬌ある姿で表現されています。
担当者からのコメント
型絵染の人間国宝だった稲垣は、ただひとつの典型(パターン)のなかにそのものの本質を抽出することを文様の本旨であるとしました。
2022年の展覧会でも出品予定です。