西洋美術やアート、建築や彫刻など、2021年秋におすすめしたい全国で開催される展覧会をご紹介。 「秋のおすすめ展覧会 ベスト10 ― 首都圏版」はこちらから。
先ずは、世界三大美術館のひとつで、150年の歴史を持つニューヨーク・メトロポリタン美術館の名品が揃う「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」。65点のうち、46点が日本初公開となります。大阪市立美術館にて11月に開催後、2022年2月から東京・国立新美術館へ巡回します。
開館1周を記念した京都市京セラ美術館では、「モダン建築の京都」展。“生きた建築博物館”と言える京都に現存する近現代建築の名作を貴重なオリジナル図面や模型、映像を紹介する展覧会です。
20年にわたり世界的な人気を誇る「ハリー・ポッター」シリーズを紹介する展覧会が兵庫県立美術館で開催。原作者・J.K.ローリングによる、日本初公開の直筆原稿やスケッチや、世界各国に伝わる魔法や呪文、占いを紹介。イギリス、ニューヨークも続いての巡回展となります。
金沢21世紀美術館で開催されるのは、“かわいい”や“らしさ”などジェンダーの多様性とどう向き合っていくか考えていく「フェミニズムス/FEMINISMS」展。90年以降の日本のメディア文化とフェミニズムの交錯する表現に着目していきます。
来年、2022年は聖徳太子が没して1400年目を迎える節目の年。“聖徳太子とは何か”という問いを解き、聖徳太子に関わる美術の全貌を明かす「千四百年御聖忌記念特別展 聖徳太子 日出づる処の天子」展は大阪市立美術館にて開催。11月には、サントリー美術館へ巡回します。
11月3日に新たにオープンする美術館も紹介。アートを通して人や作品との出会いの輪を広げ、人を育む“アートファーム”となることをコンセプトにした、青森県の八戸市美術館。開館記念展は、八戸市を代表する祭り「八戸三社大祭」をテーマ、アート「ギフト、ギフト、」展を開催します。
実物大もある巨大彫刻《シロクマ》を生み出したフランスの彫刻家を紹介する「フランソワ・ポンポン」展が名古屋へ巡回。ユーモラスで茶目っ気のある動物が集合した日本初の回顧展です。
草木を描いた色鮮やかな壁紙やテキスタイルを紹介するのは、京都国立近代美術館。ウィーンと京都で活躍したデザイナー、上野リチ・リックスの世界初の回顧展「上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー」を開催します。
さわって体感できるアート作品が大集合するのは、「ユニバーサル・ミュージアム ―― さわる!“触”の大博覧会」展。“歴史にさわる”、“風景にさわる”、“音にさわる”などのテーマのもと、”触”の可能性を追求します。
2021年4月に原美術館とハラ ミュージアム アークが統合してリニューアルオープンした群馬の原美術館ARCでは、「虹をかける:原美術館コレクション」を開催。性別も国籍も文化も異なるアーティストの多様な表現だけでなく、奈良美智や宮島達男、森村泰昌ら人気常設作品もリニューアルして紹介します。