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レポート
子どものための建築と空間展
パナソニック汐留美術館 | 東京都
子どもの時、こういう場所で学び、遊べたら
子どもの頃、帰りのチャイムが鳴るまで友達と遊んだ、校庭や近所の公園。その時目にした風景は、大人になっても心に残っていると思います。子どもの生活の中心である、学校や公園などの建築空間を紹介する展覧会が、パナソニック 汐留ミュージアムで開催中です。
5章「今、そしてこれからの子どもたちへ 1987-」展示風景
1章「子どもの場の夜明け 明治時代」展示風景
《フードリヒ・フレーベル考案教育玩具》など 大正~昭和時代初期
(手前左から)《『風俗画報臨時増刊 上』表紙 発行:東陽堂》1903(明治36)年 / 《『風俗画報臨時増刊 上』表紙 発行:東陽堂より「快回機」》
(左から)《自由学園明日館 模型 1:100》自由学園明日館寄託(電通・谷川コレクション) / 遠藤新《自由学園明日館 食堂用椅子》1922(大正11)年 自由学園明日館蔵
(左から)北澤楽天《太郎さんの夢(『子供之友』1巻6号)原画》1914(大正3)年 / 村山知義《表紙(『子供之友』11巻3号)原画》1924(大正13)年9月 いずれも、婦人之友社蔵
3章「新しい時代の到来、子どもたちの夢の世界を築く 1950-1970」展示風景
(左から)瀬川康男《『いない いない ばあ』(p18-19 のんちゃん)原画》1967(昭和42)年 / 赤羽末吉《『スーホの白い馬』(p.18-19)原画》1367(昭和42)年 いずれも、ちひろ美術館蔵
4章「おしゃべり、いたずら、探検―多様化と個性化の時代 1971-1985」展示風景
タイトルに「子どものための」とありますが、展覧会そのものは大人向け。子どもにとってふさわしい建築空間を考える展覧会です。

日本の近代教育が幕を開けた明治時代。政府は国民の知的水準の向上のため、小学校の設立・普及に努めました。1872(明治5)年、日本で初めて近代的学校制度を定めた基本法令「学制」が発布。さらに7年後の1879(明治12)年、改正教育令により、すべての子どもが小学校に通うことが定められました。

建築の展覧会は「専門知識を知らないから」と、敬遠してしまう方がいるかもしれません。しかし本展では、教材や学校家具、子ども向け雑誌などを総合的に展示。当時の子どもたちが受けていた教育がわかる構成となっています。じっくり読み込むため、女性はヒールではなく、かかとの低い靴での観覧をオススメします。

会場は5章構成。1章で近代教育の幕開けとなった明治時代を、続く2章では「子ども中心」の自由度の高い教育思想を掲げた大正時代を紹介。インターミッションとして、戦前・戦中の学校教育が展示されています。



3章から5章では、戦後から現代までの学校建築の変遷を紹介。戦火により壊滅的な被害を受けた日本の各都市の学校の復興から、アメリカから導入されたオープンスクールの思想、そして生活の場としての学校建築が展示されています。

筆者は、5章「今、そしてこれからの子どもたちへ 1987-」で取り上げられている時代に、小学校へ通っていました。さらに、自分が遊んでいた公園も紹介されていて、驚きました。もしかしたら、あなたの思い出の校舎、あるいは遊び場に関する展示があるかもしれません。

今回、紹介されていた遊び場に行ってみたい! と思ったのですが…実際の建築物は「子ども向け」。残念なことに大人になったら遊べない空間も多くあります。小さな子どもがいるお父さん・お母さん、ぜひ展覧会で見た遊び場へ連れて行ってあげてください。

本展終了後、青森県立美術館へ巡回します。

[ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2019年1月11日 ]

子どものための建築と空間展子どものための建築と空間展

長澤 悟(監修),パナソニック 汐留ミュージアム(編集),青森県立美術館(編集)

鹿島出版会
¥ 2,376

 
会場
会期
2019年1月12日(土)~3月24日(日)
会期終了
開館時間
10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日
水曜日
住所
東京都港区東新橋1-5-1パナソニック東京汐留ビル4階
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト https://panasonic.co.jp/es/museum/
料金
一般 800円 / 65歳以上 700円 / 大学生 600円 / 中・高校生 400円 / 小学生以下 無料

※20名以上の団体は100円割引
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます
展覧会詳細 「子どものための建築と空間展」 詳細情報
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