名古屋市科学館で「スケスケ展-スケると見える仕組みの世界-」が始まりました。 本展は2018年に福岡市科学館で開催されて以来、九州から東北まで国内10か所以上を巡回している人気の展覧会です。
展示は「にんげんスケスケ」「どうぶつスケスケ」「アクアスケスケ」「くらしスケスケ」「ナゴヤスケスケ」の5つのゾーンで構成されています。 名古屋市科学館だけの企画として、空飛ぶクルマの実機(有人試験機)が展示されると聞き、見に行くことにしました。
会場の名古屋市科学館
にんげんスケスケ
会場入口に人間の体の模型が並んでいます。模型の右側の壁面に模型でスケスケにされた内臓や筋肉の部位の説明があります。医療系の映画、ドラマなどで聞いたことのある部位の名前もありますが、初めて知る名前もたくさんあります。
展示風景
どうぶつスケスケ
このゾーンには、骨格標本(レプリカ)がたくさん展示されています。動物園でおなじみのゴリラ、映画「ジュラシック・パーク」シリーズでおなじみの小型恐竜などもあります。
その中でも、オウギワシの体の大きさと爪の鋭さには驚きます。説明によれば、ワシは「鳥類/タカ目/タカ科」に分類され、名前はワシでも分類はタカになることを知りました。
展示風景
アクアスケスケ
このゾーンでは、生体展示としてヤドカリとグラスキャット、グラスフィッシュなどが展示されています。ヤドカリは貝殻の代わりに透明なケースを背負っているので、普段は貝殻に隠れる部分がよく見えます。
展示風景
体の大部分が透明なグラスキャットが泳いでいるのを見て、ふと思い出したのは、尾頭つきの魚を上手に食べる知人のことです。その人が食べ終わったお皿には、皮と身がなくなり、魚の形をした骨だけが残り、箸使いの器用さに驚いたことがあります。
くらしスケスケ
運転席に座ることができるスケスケのレーシングカーや、演奏できるスケスケのピアノなどが展示されています。とてもおもしろくて、夢中で見ているうちに、写真を撮り忘れてしまいました。
ナゴヤスケスケ
空飛ぶクルマの第一印象は、「意外に小さい」と「屋根がない」という点です。担当の方に聞いたところ、「この実機は乗員1名でコンパクトな車体を優先して設計した」そうです。
2025年の大阪万博でサービス開始を目指す空飛ぶクルマは、乗員2名でちゃんと屋根もあるそうです。機会があれば、ぜひ乗ってみたいと思います。
展示風景
展示風景
その他、ナゴヤスケスケゾーンでは名古屋名物の食べ物や、名古屋市の地下鉄などがスケスケになっています。このゾーンの食べ物で、食べたことのあるものはありますか?
展示風景
展示点数は約100点と少なめですが、自分で体験できるものが多数あります。本展は、予備知識なしで体験しに行くことをおすすめします。そのほうが、意外な発見があって、おもしろいと思います。
[ 取材・撮影・文:ひろ.すぎやま / 2023年3月17日 ]
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