食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋…過ごしやすいこの季節におすすめしたいのは、首都圏で開催される展覧会。美術館・博物館へ足を運び、“芸術の秋”を堪能してみませんか。(秋のおすすめ展覧会 全国版は、こちら)
2021年は、日本天台宗の宗祖・最澄の没後1200年にあたります。「最澄と天台宗のすべて」展では、天台宗の総本山である比叡山延暦寺をはじめとする寺院が所蔵する国宝、重要文化財含む貴重な宝物を一挙に紹介します。
9月~12月にかけて開催されるのは、「ゴッホ展」。ファン・ゴッホの絵画28点と素描20点のほか、ミレーやルノワール、ルドンらも紹介し、近代絵画への展開をたどる展覧会です。
同じく、西洋美術が好きな方にお勧めするのは、「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」展。モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガンなど出品作の大半が、日本初公開となる予定です。
柳宗悦の没後60年記念した展覧会を開催するのは、東京国立近代美術館「民藝の100年」。今、なぜ「民藝」に注目が集まっているのか。400点を超える作品・資料を通して、民藝を新しい視点で紹介。
国立科学博物館では、「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」展を開催。大英博物館から6体のミイラが来日。最新のCTスキャンで古代エジプトの謎を解き明かします。
Chim↑Pomの初期から近年までの代表作や新作を一堂に紹介しするのは、森美術館「Chim↑Pom」展。ユーモアや皮肉を交えながら、現代社会に対するメッセージ性の強い作品をご覧いただけます。(9/14追記:「Chim↑Pom」展は開幕が延期になりました)
東京オペラシティ アートギャラリーでは、イラストレーター、CDのジャケットのデザインとして有名な和田誠を紹介。これまで手がけた多彩な作品のほか、幼少期に描いたスケッチや和田の言葉も並ぶ「和田誠」展は10月から。
煌びやかなガラスが好きな方には、「ブダペスト国立工芸美術館名品展」がおすすめ。日本の美術や工芸がどのようにして西洋に影響を与えたのかも紐解いていきます。
石橋財団コレクションと“ジャムセッション”するのは森村泰昌。自身が別の画家に扮する「自画像的作品」のほか、青木繫の作品からインスピレーションを得て制作された作品を紹介する「森村泰昌 M式 海の幸」展はアーティゾン美術館で10月から。
埼玉県立近代美術館で開催するのは、伊達男や近代の逞しい男性美、現代のジェンダーレスな身体など、時代毎にあらわされてきた男性の美のイメージを探る「美男におわす」展。
箱根・岡田美術館では、「The SAMURAI -サムライと美の世界-」を開催。頼朝・義経などの源氏のヒーローを扱った「武士を描いた絵」を中心に、渡辺崋山、歌川広重らによる武士をテーマとする絵画や工芸品を展示します。