市原湖畔美術館「メヒコの衝撃」会場 スズキコージ
メキシコの独立から200年にあたる今年、メキシコの歴史・風土・人・芸術に衝撃を受け、自らの表現に向きあってきた日本人アーティストを紹介する展覧会が千葉県で始まる。
紹介されるアーティストは、革命直後のメキシコに渡り、民衆の芸術を求める壁画運動に感銘を受け、帰国後も反骨の画家として生きた北川民次や、自らのうちに「メキシコ的なるもの」を発見し、巨大壁画《明日の神話》を描いた岡本太郎をはじめ、利根山光人、深沢幸雄、河原温、水木しげる、スズキコージ、小田香の8人。
メキシコの何がアーティストを惹きつけたのか、それぞれのメキシコ体験を多角的に解き明かしていく。
展覧会が開催される千葉県は日本とメキシコの交流が始まった地。1609年、スペイン統治下にあったフィリピンからメキシコに向かう帆船サン・フランシスコ号が御宿沖で座礁し、300人以上の遭難者を地元の住民たちが救出、大多喜城主・本多忠朝が手厚く保護し、徳川家康のはからいで無事帰国させた歴史がある。
開幕初日の2021年7月10日(土)には、オープニングセレモニーが開催。出展アーティストのスズキコージによるライブペインティングも行われた。
「メヒコの衝撃」は市原湖畔美術館で2021年7月10日(土)~9月26日(日)に開催。入館料は一般 1,000円など。
市原湖畔美術館「メヒコの衝撃」会場 岡本太郎
市原湖畔美術館「メヒコの衝撃」会場 北川民次