(左から)明治期に輸入されたショパンの楽譜 / 大正期に出版されたショパン関連の本『ショパンの生涯』 / 日本人最初の「ショパン弾き」澤田柳吉に関する資料『セノオ楽譜 お江戸日本橋』
日本とポーランドの国交樹立100周年を紀念し、「ショパン ─ 200年の肖像」展が全国巡回展として開催される事となり、2019年4月9日(火)、都内で記者発表が行われた。
フレデリク・ショパン(1810-1849)は、ポーランド出身の作曲家。繊細な曲調や、ピアノ曲を数多く作曲した事から「ピアノの詩人」と呼ばれている。
展覧会は、ポーランドの国立フレデリク・ショパン研究所が全面的に協力。ショパン自筆の楽譜や手紙、油彩画、版画、ポスター、彫刻、書籍など約250点を展観する。
最も注目されるのは、日本初公開となるショパン自筆の楽譜。楽譜は本国でも国宝といえる存在で、極めて厳重に管理されており、所蔵するフレデリク・ショパン博物館でも公開が限られている。複製ではなく自筆の楽譜が、ポーランドから遠く離れた日本に渡るのは、極めて珍しい。
ショパンと交流があったオランダ出身の画家、アリ・シェフェールが描いた《フレデリク・ショパンの肖像》も、日本初公開となる。
人気漫画「ピアノの森」とも連携。展覧会に隣接して、漫画の原画やTVアニメ映像を紹介する展示コーナーも設けられる。
「ショパン ─ 200年の肖像」展は、兵庫県立美術館で2019年10月12日(土)~12月1日(日)、久留米市立美術館で2020年2月1日(土)~3月22日(日)に開催。2020年4月~6月に練馬区立美術館、2020年8月~9月に静岡市美術館に巡回する。
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