2016年9月29日(木)、奈良市の春日大社は、改修工事を進めていた宝物殿を「春日大社国宝殿」としてリニューアルし、報道陣に公開した。
春日大社では20年に一度の式年造替を、昨年から今年にかけて斎行中。今回の式年造替がちょうど60回目となる事を機に、国宝殿に改めた。
リニューアルでは耐震補強、収蔵庫環境改修、拡張に加え、内外装を一新。導入部には春日大社の信仰世界をインスタレーションで紹介する空間も設定。高さ6.5メートルの鼉太鼓(だだいこ)を展示する展示室は、床面を掘り下げて大空間を確保した。
上階には大小ふたつの展示室を設置。リニューアル開館記念展の「春日大社の国宝 ─ 千年の秘宝と珠玉の甲冑刀剣を一堂に ─」では、春日大社が所蔵する名品の中から、甲冑や刀剣、古神宝類などを展示。金具の多くが金無垢であることが判明し、話題となった国宝《金地螺鈿毛抜型太刀》も展示される。
報道向け内覧会には、俳優でクリエイターの井浦新さんも来館。導入の演出には驚いたようで、お気に入りの展示としては「神獣が好きなので《御本殿撤下 獅子・狛犬》がグッときた」と語っていた。
一般オープンは10月1日(土)。入館料は一般 500円、大学生・高校生 300円、小・中学生 200円。リニューアル開館記念展は11月27日(日)まで。
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