展覧会のはじめは、日本刀の歴史から。平安時代から江戸時代末期まで、日本刀は戦闘様式の変化に伴い、形を変えていきます。
日本刀を持つことができるコーナーもありますのでぜひ体験してみてください。こんなに重いものとは思いませんでした。
触れる日本刀も、刀匠の方が実際に鍛えた本物です日本刀の歴史を振り返ったあとは、エヴァンゲリオンコラボの日本刀へ。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」でメカニックデザインを担当する山下いくとさんのイラストや、デザイン画も展示されています。
東京展で初披露となる新作も展示。人気の高いキャラクター「綾波レイ」をイメージした日本刀は、細身の刀身。鞘のデザインもイメージカラーが取り入れられています。
謎めいたキャラクターの渚カヲルと、人気の高い綾波レイイメージの日本刀今回、注目すべきは「ロンギヌスの槍」の再現。2階に上がるとすぐに登場します。長さは実に332cm。制作を担当した刀匠の工房に納まりきらず、工房を作り変えたほどです。地肌の美しい「綾杉紋」は必見です。
デザイン画や、製造工程のVTRも見逃せませんロンギヌスの槍の奥には、脇差や短刀などが並びます。それぞれのパイロットや、その戦い方からイメージされて作られた刀ばかり。拵えもそれぞれ細部まで職人のこだわりが光ります。
細かな装飾が施された拵えも要チェックですまた、今回はエヴァンゲリオンショップからたくさんのグッズと、さらに同時開催の「海洋堂エヴァンゲリオンフィギュアワールド」も見逃せません。
フィギュアワールドでは、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の名場面の再現や、今回の「ヱヴァンゲリオンと日本刀展」にちなんだ少し変わったジオラマを見ることができます。
小さなジオラマの箱の中でダイナミックな動きを見せるフィギュアたちエヴァンゲリオンと日本刀というコラボレーションは、海外からも注目されています。来年春から夏にかけて、フランス・パリ、そしてスペイン・マドリードで巡回展の開催が決定しました。日本の文化の新旧融合、まさに「クール・ジャパン」な展覧会として、大きな驚きをもって迎えられることと思います。
[ 取材・撮影・文:川田千沙・古川幹夫 / 2013年11月22日 ]