数々のデジタルコンテンツで、いつも私たちを驚かせてくれるチームラボ。以前このコーナーでも、日本科学未来館「
チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」、新江ノ島水族館「
えのすい×チームラボ ナイトワンダーアクアリウム2015」(2015年)を、ご紹介いたしました。
このたびオープンした施設の名称は「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」。“Borderless”のコンセプトどおり、展示作品は他の作品との境界がなく、作品と鑑賞者との境界も無し。順路も定まっていないため、鑑賞者は探検するように進む事となります。
館内では「5つの世界」を表現。会場入り口から続く同じフロアは、全て「Borderless World」です。
岩山に滝が降り注ぐ大空間を中心に、花が広がり、カラスが飛び、動物が歩きと、歩を進めるごとに新たな作品が登場。会場は暗く(上映中の映画館ぐらいでしょうか)、作品がとても引き立つため、チームラボの世界にどっぷり浸る事ができます。
このフロアにある作品《Wander through the Crystal World》は、スマホで参加できます。アプリの事前インストールをお忘れなく。
「Borderless World」上階には子どもが喜びそうなエリアが登場。「チームラボアスレチックス 運動の森」と「学ぶ!未来の遊園地」では、飛んだり跳ねたり、絵をかいたりと、頭と身体を使って楽しめます。
このエリアは、ハイヒールやサンダルなどでの入場は不可。シューズの貸し出しもありますが、数に限りがあるのと、それでなくとも広い会場でかなり歩くので、動きやすい運動靴などでの来場をおすすめします。
「ランプの森」には、マジックミラーで囲われた空間に無数のランプが。人の動きにあわせてランプの光が変わる、インタラクティブな作品です。数分毎の入替制です。
「EN TEA HOUSE」はお茶を飲めるカフェですが、もちろんこれも作品。注がれた茶に花が咲き、茶を飲んで器を戻すと花びらが広がっていきます。
「チームラボアスレチックス 運動の森」「学ぶ!未来の遊園地」「ランプの森」「EN TEA HOUSE」「これからのアート」を強く意識させるミュージアム。年齢も性別も国籍も超えて、まさにボーダレスに楽しめます。
全部をじっくり見ていくと、90分~120分が目安。写真を見ていただければ分かるように、どこを撮ってもインスタ映えします。おそらく、混雑必須の人気スポットになると思いますが、期待を裏切る事は無いと断言しておきます。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2016年6月8日 ]