「デザインの解剖」はグラフィックデザイナーの佐藤卓さんが、2001年から行っているプロジェクト。長年パッケージデザインなどを多く手がける佐藤さんが、ものづくりの裏側を紹介する展示として企画したのがきっかけです。
会場風景今回の「デザインの解剖展」にはグループ創業100周年を迎えた株式会社 明治が特別協力。誰もが知っている代表的な5つの製品「きのこの山」「明治ブルガリアヨーグルト」「明治ミルクチョコレート」「明治エッセルスーパーカップ」「明治おいしい牛乳」を取り上げています。
会場にはそれぞれを解剖した製品の大きなオブジェと、細長い展示台がずらりと並びます。この展示台の一つ一つが解剖の1項目。全て読んでいたら何時間もかかってしまいそうなほど、詳細に解剖されていますので、気になるものを選んで読むのがおすすめです。
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会場風景デザインの解剖の手順は名前から始まり、外装パッケージに描かれたイラスト、その素材、形状、そして製品そのものにまで及びます。
日々コンビニやスーパーマーケットで、見かけたり手に取っているおなじみの商品ですが、ここまで細かく見たことがある方はいないのではないでしょうか。
会場風景きのこの山の解剖では、パッケージに描かれた風景をジオラマに起こし、ブルガリアヨーグルトは時代によって変わっていく18種のパッケージデザインの変化を一覧することができます。ミルクチョコレートのドット印字の仕組みや、おいしい牛乳のタイポグラフィで遊べる積木など、商品に込められた様々なデザインを体感し、わかりやすく楽しめる工夫が満載です。
会場風景会場内は撮影が可能になっており、既にSNS等でも話題になっています。21_21らしい、自然と日常的なデザインの楽しさが体験できる展覧会です。
[ 取材・撮影・文:川田千沙 / 2016年10月13日 ]■デザインの解剖展 に関するツイート