会場は幕張メッセ国際展示場の11ホール。2階のエントランスから入ると、眼下には動くブラキオサウルスが!(もちろんロボットです)
冒頭からトリケラトプスの親子、スミロドン(サーベルタイガー)やケナガマンモスなど、恐竜や巨大哺乳類の生体復元を揃え、子どもたちの興味を呼びそうな構成です。
動くブラキオサウルスがお出迎え会場は、太古の海で繁栄した巨大生物の紹介から。生物の進化は約6億年前の海から始まり、海から川、そして地上へと進む中で、巨大化の道を辿っていきました。
「探検テント」を通った後に、史上最大の陸上動物である「竜脚類」を紹介。続いて三畳紀、ジュラ紀と時代を追って進む流れです。
「太古の海に住む巨大生物たち」からスタート展覧会は「楽しく見せる」事に比重を置いた構成です。
ロボットによる動く生体展示(意外と動きもスムーズです)、分かりやすい解説パネル、触って楽しめる「恐竜のウンチの化石」など、いかにも人気を集めそうな工夫が随所に見られます。
竜脚類の巨大ウンチ、果たして匂いはあるでしょうか?展覧会の目玉が「トゥリアサウルス」。2003年にスペインで発見されたヨーロッパ最大の恐竜で、全長は推定30m超。まさに「メガ」恐竜展にふさわしい巨大スケールです。
展示されているのは半身の復元骨格と、実物の頭骨化石など。壁面に掲げられた生体の実物大想像図は、唖然とするほどの大きさです。月並みですがこんなものが動いていたとは、なかなか実感できません。
スペインのテルエル県で発見された、あまりにも巨大なトゥリアサウルス(「テルエルのトカゲ」の意)会場後半には人気のティラノサウルス類も登場。ティラノサウルスは後期白亜紀末の北米において、陸上での生態系の頂点にいた捕食者でした。
最後は身体は大きくならなかったものの、脳を発達させる事で進化した人類が紹介されます。
2013年に発見されたライスロナックスにより、ティラノサウルス類の出現は従来の説より1000万年早い約8000万年前と判明しました演出色も強い企画展ですが、夏休みに小さな子ども連れで行くにはこの手のテイストがベストともいえます。エアコンが効いた会場は通路も広く、ベビーカーでも楽チン。会場近くのイオンモール(徒歩10分)ではコラボメニューも多数用意されています。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2015年7月17日 ]■メガ恐竜展2015 に関するツイート