展覧会の入り口には1m定規。こちらを1本持って中へ入ります。
まず目に入るのは《1 Meter Party》。こどもの身長が1mになったことをお祝いするパーティで、ケーキもレゴもカードもすべて1m。長さと成長がリンクする単位の面白さを感じながら、展覧会は始まります。
会場入り口、《1 Meter Party》大きさを伝える「あれくらい」「これくらい」という表現。《りんごってどれくらい?》で、改めて認識してください。機械の上で手を動かすと、モニターに自分の示す「このくらい」が登場。うまくリンゴのサイズが作れるでしょうか。
《りんごってどれくらい?》ギャラリー1では、私たちの世界にあふれる単位をを改めて体験。長さや重さを示す沢山の単位は、時や文化によって使われるシーンが変わります。1ポンドは大人が1日に食べるパンを作れる麦の量が由来。古くから使われる単位は、体や生活に由来するものが多いかもしれません。
ギャラリー1ギャラリー2からは、単位を新たな切り口で遊びつくします。
《21_21 DESIGN SIGHTってどれくらい?》では、展示室の中に様々な競技場を当てはめてみます。思わぬ場所がボーリングのレーンと同じ長さだったりします。
《ことば の おもみ》は、「゛(濁点)」を1gとした場合、ひらがな1つ1つに面積比で重さをつけました。私は「かいが」と「ちょうこく」で比較。さて結果は?
《21_21 DESIGN SIGHTってどれくらい?》、《ことば の おもみ》単位展の企画のきっかけは、今までの企画展のリサーチでした。年配の方が語る尺貫法ではイメージが掴めませんでしたが、尺貫法を勉強した途端に、リサーチしていた人々の語る話が理解できるようになったといいます。
単位を共有すると、モノのイメージを共有できる。単位を通してデザインを考えられたら、という企画チームの思いが詰まった展示が、展示室にはあふれています。
21_21 DESIGN SIGHTならではの、見た目も楽しい展示は大人も子供にもオススメ。鑑賞後は普段使っている「単位」が少し新鮮に見えることでしょう。
触ったり、体験する展示が多いので、春休み、GWにご家族やお友達と楽しんでみてはいかがでしょうか。
[ 取材・撮影・文:川田千沙・古川幹夫 / 2015年2月19日 ]■単位展 に関するツイート