なかなか意欲的なタイトルの「THE 世界一展」。冒頭は、伊勢神宮式年遷宮の紹介から始まります。
20年に一度、同じ方法でお宮と御装束神宝を作り替える神宮式年遷宮。1300年に渡って心と技術を次の世代に継承している、世界でも類をみない営みです。
自然を大切にする、モノを大事にする、「おもてなし」の気持ち、職人の高いプロ意識…。日本人が昔から育んできた文化が、現在のモノづくりにも活かされていることが示されます。
会場導入は、伊勢神宮式年遷宮の紹介から新しい価値と技術を提案してきた日本のモノづくり。世界を変えたプロダクトも、数多く生み出しています。ウォークマンやカップヌードルはその代表例です。
回転寿司コンベアで現れるのはレトルトパウチやヤクルト(乳酸菌飲料)など、「食」に関する世界一の品々。もちろん、回転寿司コンベアも日本生まれです。
さらに進むと、ふだんは目にすることが少ない世界一のモノづくりを紹介。世界最小のスプリングから、世界初の量産型ハイブリットエンジンまで、こだわりの技術から生まれた独創的な製品は、世界中で大活躍しています。
世界ナンバーワン・オンリーワンが並びます会場には機能を実感できる体験コーナーも用意されました。衣服や工業用の素材に触って、実際に日本発の「世界一」を体感してみてください。
体験コーナー開幕前日のプレス内覧会では、日本が世界に誇る技術のコラボレーションパフォーマンスも行われました。
世界最多、1万3,262個の真珠を付けたウェディングドレス(ギネス登録)がマネキン展示。新幹線の先頭車両で用いられる打ち出し板金で作られた楽器で弦楽四重奏が行われる中、世界最薄のシルクで作られたウェディングドレスのショーが行われました。ドレスはともに、桂由美さんのデザインです。
日本が世界に誇る技術のコラボレーションパフォーマンスお馴染みの製品から知られざるナンバーワン・オンリーワンまで、驚くべき日本のモノづくり。世界一を実現してくれた多くの人に拍手を送る、参加型のインスタレーションも会場出口に用意されています。大きな拍手で、ぜひご参加ください。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2013年12月5日 ]