ライゾマティクスは真鍋大度さん、石橋素さんをはじめとするクリエイター集団。森美術館などでインスタレーションの発表もたびたび行っています。Perfumeはデビュー11年目の2012年に全世界デビュー。現在アジアツアーやヨーロッパツアーなども展開し、活躍の幅を広げています。ライゾマティクスとPerfumeはミュージックビデオやライブ演出、グローバルサイトにおいて、コラボレーションしてきました。
会場内に入ると、Perfumeの「Spring of Life」が聞こえ、一気にその世界へ。「Spring of Life」で使用された3種類の衣装が、音楽にあわせて光ります。
ミュージックビデオではヒューマノイドに扮した3人を衣装から伸びる電源コードがとても印象的でしたが、その後のライブ衣装では背面のコネクタがどんどん軽量化。Perfumeの軽やかでかわいらしいダンスを鮮やかに彩るテクノロジーを見ることが出来ます。
VIDEO 「Spring of Life」の3種類の衣装 ミュージックビデオで印象的に用いられた細かなネイルチップや、ハイヒールに施されたライトも、なんと全て1台のPCで制御されています。
VIDEO 「Spring of Life」展示風景 入り口の右手側のブースではPerfumeの9/10の3Dモデルにプロジェクションマッピングが行なわれ、その前に設置されたスクリーンにはホログラフィック映像を投影するインスタレーションが展示されています。バーチャルなイメージから、リアルなイメージへ至るPerfumeの世界観が表現されています。
VIDEO 冒頭部分を少しだけご紹介。このあとはぜひ会場でご覧ください。 次の展示室で聞こえるのは「spending all my time」。こちらではダンスするPerfumeをリアルタイムでトラッキングして衣装にプロジェクションマッピングする技術を見ることが出来ます。カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルでも披露されたパフォーマンス、先日開催されたヨーロッパツアーのイントロにもなりました。
VIDEO 映し出される映像はグローバルサイトの企画と連動しています ほかには、Perfumeの3Dデータを取得するためのシステムを体験できるコーナーも設置されています。ブースに立つと、自分の3Dモデルがぱっと映し出されるのには驚きます。
近未来テクノポップユニットとして活躍するPerfumeの世界が存分に楽しめる展覧会。Perfumeファンならずとも楽しめること間違い無しです。
[ 取材・撮影・文:川田千沙 / 2013年9月20日 ]