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レポート
「発掘された日本列島2012」展
【2025年度中まで全館休館予定】東京都江戸東京博物館 | 東京都
最新の調査結果が一堂に
一年間に日本で行われる発掘調査は、なんと約7,000件。一般的にはなかなかその調査結果を目にすることはできません。一年間の調査結果をまとめて俯瞰できる企画展が、江戸東京博物館で始まりました。
縄文時代:島遺跡(岐阜県飛騨市)
縄文時代:上宮田台遺跡(千葉県袖ケ浦市)
弥生時代:泉坂下遺跡(茨城県常陸大宮市)
古墳時代:仁田埴輪窯跡(佐賀県唐津市)
中世:史跡鷹島神崎遺跡(長崎県松浦市)
近代:西南戦争遺跡(熊本県玉東町・熊本市)
「東日本大震災における文化財保護のとりくみ」のパネル展示
こちらは各会場ごとの「地域展」。江戸東京博物館は「溜池遺跡にみる江戸・東京」です
今年の「発掘された日本列島」で取り上げられているのは、全国の20遺跡。旧石器時代の中東遺跡(埼玉県三芳町)から近代の西南戦争遺跡(熊本県玉東町・熊本市)まで、年代順に約580点の出土品が展示されています。


会場

縄文時代の島遺跡(岐阜県飛騨市)からは、石棒や石棒の未製品を発見。ここが石棒の生産センターだったことがわかりました。

石棒は縄文時代中期から弥生時代初めにかけて使われた祭祀の道具。展覧会では生産過程が分かるように順番に展示されています。


縄文時代:島遺跡(岐阜県飛騨市)

注目のひとつが、この人面付壺形土器。泉坂下遺跡(茨城県常陸大宮市)から出土した弥生時代中期の壺で、高さ77.7センチ。全体が残存する人面付壺形土器としては最大となります。

人骨を埋葬する際の棺として用いられたと考えられているこの土器。埋葬された人の顔を模しているのでしょうか。ユーモラスな表情が特徴的です。


泉坂下遺跡(茨城県常陸大宮市)の人面付壺形土器

本展は江戸東京博物館を皮切りに、八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館藤枝市郷土博物館・文学館堺市博物館鳥取県立博物館と約一年かけて巡回します。

北は秋田から南は熊本まで、日本各地で見つかった最新の調査結果が一箇所で見られます。考古・歴史ファンはお見逃しのないように。


古墳時代:仁田埴輪窯跡(佐賀県唐津市)

また今回は特集として、会場後半で「東日本大震災における文化財保護のとりくみ」も展示されています。文化財レスキュー事業を中心とした被災文化財救出作業の紹介や、被災地の復興事業に伴う発掘調査の人的・財政的支援など、さまざまな文化庁のとりくみも紹介されていました。(取材:2012年6月8日)

発掘された日本列島2012 新発見考古速報

文化庁 (編集)

朝日新聞出版
¥ 1,700

会場
会期
2012年6月12日(火)~7月29日(日)
会期終了
開館時間
9:30~17:30
※入館は閉館の30分前まで。
休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合はその翌日)、年末年始(年始臨時開館あり)
住所
東京都墨田区横網1-4-1
電話 03-3626-9974(代表)
03-3626-9974(代表)
公式サイト http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
展覧会詳細 「発掘された日本列島2012」展 詳細情報
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