江戸時代の浮世絵師で、世界的に評価が高い葛飾北斎(1760-1849)をテーマにした美術館「すみだ北斎美術館」が墨田区に誕生し、2016年11月18日(金)、報道陣に公開された。
葛飾北斎は本所割下水(現:北斎通り)付近で生まれ、生涯のほとんどを墨田区で過ごした。北斎ゆかりの地に開館する同美術館は、妹島和世さんが設計。館内は2つの企画展示室と常設展示室を設け、世界的な葛飾北斎のコレクターであるピーター・モース氏、日本の浮世絵研究の第一人者といわれる楢崎宗重氏など、高名な研究者から譲り受けた資料を展示する。
開館記念展は「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」。海外に流失し、100年余り行方が知られていなかった絵巻「隅田川両岸景色図巻」を全巻一挙に公開。両国橋から山谷堀あたりまでの隅田川両岸の景色を細緻な筆遣いで描いた大作で、全長約7mは北斎の肉筆画の中で最長とされる。
あわせて北斎の代表作「冨嶽三十六景」をはじめ、肉筆画、版画、摺物、版本などを前後期合わせて約120点を展示する。
すみだ北斎美術館の一般オープンは2016年11月22日(火)。開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」は、2017年1月15日(日)まで開催される。観覧料は一般 1,200円、高校生・大学生および65歳以上 900円、中学生および障がい者 400円、小学生以下は無料。
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