初公開となる御本殿磐座(いわくら)のスケッチ今年3月から20年に1度の式年造替が斎行されている春日大社(奈良市)は、これを記念した特別公開・特別拝観が行われる事となり、2015年3月5日(木)、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者発表が行われた。
4月1日(水)~5月31日(日)には、国宝 御本殿を特別公開。神様が3月27日(金)に移殿(うつしどの)へ御遷り頂いた直後の御本殿を間近で参拝できる、20年に1度の機会となる。この期間は、明治以降約140年にわった参入が禁止されていた本殿後殿(うしろどの)にも参入可能で、ほとんど記録でも紹介されていなかった御本殿の磐座(いわくら)も初めて一般公開される。
磐座は御本殿裏側の第一殿と第二殿の間に祀られている、白く漆喰で塗り固められた岩のような造作。全国的に見ても極めて珍しく、春日大社に伝わる文書にも記載が無いが、御本殿の創建に関わりがあると考えられている。
3月29日(日)~4月5日(日)には、御神宝特別拝観を実施。春日大社第一殿の神様である、武甕槌命(たけみかづちのみこと)が鹿島(茨城県)に御遷りになった時、お供の神官が奉持したとされる鹿島立鉾(かしまだちのほこ)が初めて一般公開される。
奈良時代から続く春日大社では1200年以上に渡り、途切れることなく式年造替を実施。2016年秋には本殿遷座祭が予定されている。
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