平安時代に創建された世界遺産の寺院、醍醐寺(京都市)が所蔵する仏像・仏画・経典などを紹介する企画展「御法(みのり)に守られし 醍醐寺」が、渋谷区立松濤美術館で開催されている。
醍醐天皇の御願寺(ごがんじ・ぎょがんじ 天皇・上皇・皇后の御願を修する寺院)である醍醐寺は、創建以来密教の中核寺院で、仏像、仏図をはじめ歴代座主の画像や江戸慈愛の屏風絵、経典類など約20万点の寺宝を持つ。
本展は2001年に東京国立博物館で開催された特別展「国宝 醍醐寺展 山からおりた本尊」以来、東京では13年ぶりに醍醐寺の名宝を紹介するもの。展覧会の目玉は、奈良時代に作られた世界最古の絵巻である国宝《過去現在絵因果経》。釈迦の前世における善行から現世で悟りを開くまでの伝記を、経典に基づいて絵画化したもので、期間中3度にわたり、長さ15m36cmの全場面が一気に公開される。その他、仏像・仏画・経典や近世美術工芸品を含め、44件48点で醍醐寺の魅力に迫る。
「御法(みのり)に守られし 醍醐寺」は渋谷区立松濤美術館で、前期は10月7日(火)~11月3日(月・祝)、後期は11月5日(水)~11月24日(月・祝)に開催。入館料は一般当日 1,000円、大学生 800円、高校生・60歳以上 500円、小中学生 100円。
国宝《過去現在絵因果経》の全場面展示は10月7日(火)~13日(月・祝)、10月28日(火)~11月3日(月・祝)、11月18日(火)~24日(月・祝)。10月15日(水)~26日(日)は前半場面展示、11月5日(水)~16日(日)は後半場面展示。
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