国立科学博物館で開催される「太古の哺乳類展 ─ 日本の化石でたどる進化と絶滅 ─」の開幕を前に、2014年7月3日(木)、展覧会の目玉展示のひとつであるナウマンゾウの全身復元骨格を組み立てる作業が報道陣に公開された。
現在の日本には野生のゾウは生息していないが、太古の昔には色々なゾウ類が住んでおり、中でもナウマンゾウは北海道から九州まで化石が見つかっている。
本展ではナウマンゾウのオス、メス、こどもの三体を「家族」に見立てて展示。オスは神奈川・千葉・東京で見つかった3体を組み合わせて復元。メスは東京都中央区で発見された2体を補完しあって復元。こどもは北九州市で見つかった日本唯一とみられるこどもの頭骨をベースに、アフリカゾウのこどもの骨格を元にして復元した。
展覧会は約1億2000万年前から1万年前まで日本に生息し、今では絶滅して見ることができない数々の哺乳類を多角的に紹介する企画。ナウマンゾウのほかにも、日本で発掘されて世界的に有名になった「パレオパラドキシア」の化石標本など、貴重な標本約170点を展示する。監修は国立科学博物館地学研究部長の冨田幸光氏。
「太古の哺乳類展 ─ 日本の化石でたどる進化と絶滅 ─」は東京・上野公園の国立科学博物館で、2014年7月12日(土)~10月5日(日)に開催。入場料は一般当日 1,600円、小・中・高校生 600円。前売りはそれぞれ1,400円、500円で2014年7月3日(木)23:59まで発売。
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