法隆寺や興福寺を復興、東京藝術大学や日本美術院の創立に携わり、日本人初のボストン美術館キュレーターに就任した「日本近代美術の父」岡倉天心の生誕150周年、没後100周年を記念し、天心とその弟子たちの姿を描いた映画「天心」(松村克弥監督)が制作され、2013年9月2日(月)、東京藝術大学奏楽堂で完成披露特別試写会が行われた。
明治という時代にあって日本の美を再発見し、新しい美を生み出そうと苦闘する天心とその弟子たちの葛藤と師弟愛を描いた物語。
主役の岡倉天心役に竹中直人さん。弟子の横山大観を中村獅童さん、菱田春草を平山浩行さん、下村観山を木下ほうかさん、木村武山を橋本一郎さん、狩野芳崖を温水洋一さんが演じる。
主題歌「亜細亜の空」は、曾祖父と岡倉天心との間に交流があったという石井竜也さんが作詞作曲した。
舞台挨拶には主演の竹中直人さんの他、主題歌の石井竜也さん、松村克弥監督らが登場。竹中さんは「藝大受験を二回失敗しているので、ここ(東京藝術大学奏楽堂)で挨拶できるのは夢のようだ」と笑わせた。
また舞台には東京藝術大学の宮田亮平学長が当時の東京美術学校(東京藝術大学の前身)の制服姿で岡倉天心に扮して登場、会場を盛り上げた。
映画「天心」は10月に茨城県で先行公開された後、11月から全国で順次公開される。
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