中国・東晋(とうしん)時代に活躍した「書聖」、王羲之(おうぎし)の精巧な模本(写し)が見つかり、東京国立博物館によって鑑定された。
五島美術館の名児耶明理事・学芸部長が所蔵者(個人)に調査を依頼され、富田淳・東京国立博物館列品管理課長が鑑定。字姿や文面などから、7~8世紀の中国・唐時代に宮中で制作された写しの一部とみられる。
王羲之は書道史上最大の巨人とされるが、真筆は残っていない。
写しは3行にわたり24字が書かれたもので、内容は手紙の一部とみられ、羲之の日常生活と心境の一端がうかがえる。冒頭の文字から「大報帖(たいほうじょう)」と命名された。世界で十指に満たない精巧な資料と考えられ、2013年1月22日(火)から同博物館で開かれる特別展「書聖 王羲之」で初公開される。
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