2013年2月にリニューアルした「環境・エネルギー」ゾーン。三菱みなとみらい技術館は毎年進化し続けています
くらしの中のエコ、最新の輸送システムなど生活に身近な技術から、潜水調査船、航空機、ロケットなどスケールの大きなプロジェクトまで。三菱みなとみらい技術館は最先端の科学技術を楽しみながら学べる、テクノロジーミュージアムです。

展示されている国産ロケットのメインエンジンは、燃焼試験に使われた実物。焦げ跡も残っています。

「みんなのぴったりホーム」では、家の中のスマートコミュニティのしくみを紹介。

大型ジオラマに投影された映像を見ながら、スマートコミュニティの仕組み・役割・構造をゲーム感覚で学べます。

世界最高水準の深海潜水調査船「しんかい6500」の1/2模型。これを目当てに来館する人も多いとか。

ものづくりを原点から探ることができる「技術探検ゾーン」

予約制でヘリコプターの操縦が体験できる「スカイウォークアドベンチャー」
参加体験型で「楽しみながら学ぶ」
みなとみらい駅から徒歩3分。三菱重工横浜ビルにある三菱みなとみらい技術館は、航空宇宙、海洋、交通・輸送、くらしの発見、環境・エネルギー、技術探検の6つのゾーンと乗物の歴史コーナーで科学技術を紹介するミュージアムです。
「科学技術」と聞くと身構えてしまう人もいそうですが、ここは参加体験型の展示で「楽しみながら学ぶ」を重視しているのがポイント。迫力ある実機や大型模型の展示はもちろんのこと、ゲームやクイズ形式の展示やシミュレーターなども多く、遊びながら最先端技術の世界に触れることができます。
館の推奨年齢は小学校高学年以上ですが、小さなお子様からお年寄りまで来館者層もさまざま。「お年寄りのグループで来館された方が次はお孫さんと一緒に来る、という例もあるんですよ」(三菱みなとみらい技術館の岡本麻耶さん)。
小さな子どもは、体験することでまずは楽しんでもらう。知識が豊富な方には、三菱重工OBの展示解説員から更に詳しい解説が受けられ、あらゆる方が楽しんでいただけるよう、展示から運営まで細かな配慮が行き届いています。
毎年のリニューアル
館のオープンは1994年。来年で20周年を迎えますが、全く古いイメージがしないのは、館が常に進化し続けているためです。
一昨年は「航空宇宙」、昨年は「くらしの発見」と「交通・輸送」、そして2013年2月には「環境・エネルギー」と、原則的に毎年ゾーンをリニューアル。企業ミュージアムだからこそ、計画的にリニューアルを進めています。
こうした取り組みはリピーターからも歓迎されており、来館者数も好調。2012年秋には開館以来の入館者が通算200万人を突破しました。
科学技術に、夢を
子どもの理科離れが指摘されて久しいですが、本来、最先端の科学技術はワクワクやドキドキにあふれた楽しいもの。先入観を持たずに楽しんでもらうことで、科学技術に対して子どもたちには夢を持ってもらい、学びのきっかけにして欲しいと願っています。
館が一番にぎやかになるのは、夏休み。コミュニケーションロボット“wakamaru”と手をつないでお散歩ができたり、海洋ゾーンのスタンプラリーや深海生物のペーパークラフト作りなど、今年もさまざまなイベントを準備しています。
(取材:2013年6月11日 写真・文:インターネットミュージアム)
「開館して19年経ちますが館内は大きく変わっているので、以前来た方もぜひもう一度お越しください」 |
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三菱みなとみらい技術館の館内
三菱みなとみらい技術館からのメッセージと、コミュニケーションロボット“wakamaru”
館名 | 三菱みなとみらい技術館 |
所在地 |
神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目3番1号 三菱重工横浜ビル |
TEL : 045-200-7351 |
HP : http://www.mhi.co.jp/museum |
開館時間 | 10時~17時まで(但し、入館は16時30分まで) |
入館料 | 大人 500円/中・高校生 300円/小学生 200円 |
休館日 | 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始及び特定休館日
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